私の住みたい部屋づくり vol.8
私のミッドセンチュリーMIX
第8回目は、CRASH GATE大川店勤務を経て、現在CRASH事業部でカメラマンやSNSの担当をしている宇都さん。自宅に何脚も持っているくらい、椅子が大好きなんだそうです。憧れの職業であるインテリアコーディネーターとして働いていることを想像しながら、広いワンルームをコーディネート。そんな彼女の部屋がどんな部屋になっているのかお話しを伺っていきましょう。
―今回の「 Mid Century in My Life 」というテーマについて教えてください
宇都:普段から特徴的なデザインのモノに惹かれることがよくあって、このデザイン可愛いなと思って調べるとミッドセンチュリーデザインのものが多いんです。中でも、インテリアでは椅子が大好きで、自宅にはたくさんの椅子が置いてあります。お部屋をつくる上で『 座る場所をたくさんつくること』が私にとって大切な軸のひとつになっています。今回のお部屋はそんな自分の中のルールを基に、好きなデザインのものをひとつずつ集め、座る家具を中心としたコーディネートを考えました。
―宇都さんが考える「お部屋づくりのルール」とは?
1.座る場所をたくさんつくる
宇都:休みの日はずっと家に居ることが多いのですが、性格なのか1か所にじっと座っていられないんですよ…。
ソファで映画を1本見終わったあとに、違う椅子に座ってスマホを見る、飽きたらロフトに上がって違う椅子に座りながら絵を書いたり…と、家の中で1日過ごしても飽きないように、 椅子ひとつひとつに役割を持たせているんです。
例えば、今回のお部屋ではソファとテーブルに合わせている2脚の椅子に役割を持たせました。
リビングのソファは「 音楽や映画鑑賞用 」として、ダイニングテーブルと合わせている椅子は「 食卓用 」として、対面のオフィスチェアは「 仕事・作業用 」として使います。
タイプの違う別々の椅子を合わせることで、気分も空間もメリハリが出てくるんです。私にとって“座る場所をたくさんつくる“ということは、場所によって気持ちのスイッチを切り替えられる大切なことになっています。
2.使いやすさより見た目(デザイン)
宇都:何にでも共通して言えることですが、特に椅子はデザインを一番に重視して選んでいます。 今回のお部屋でいうと、シャドウラウンジチェアの短いV字脚にボテっとしたフォルムが可愛くて好きですね。
ダイニングテーブルに合わせているアルミナムオフィスチェアは、モダンで優雅なシルエットが決め手です。 オフィスだけでなく家で使っても、インテリアに馴染むデザインなのが素敵ですよね。 対面に置いているエッグダイニングチェアは、部屋のアクセントになるポップなカラーや曲線が多いミッドセンチュリーデザインの特徴がよく出ているアイテムですね。 こうやって選んだ家具を見ていくと、私はミッドセンチュリー期の洗練されたデザインが好きなんだと改めて気づかされました。
3.空間にアクセントカラーを入れる
お部屋を作る上で、“色”にも意識しています。どんな色の組み合わせでもバランスのとれる「 色の黄金比 」に沿ったコーディネートを心掛けています。 また、入出時に真っ先に惹かれるアクセントカラーにもこだわりがあります。
[インテリアの黄金比とは?]
お部屋を、ベースカラー(70%):アソートカラー(25%):アクセントカラー(5%)の3つの配色に分けることでバランスの良い整った印象になります。
●ベースカラー :空間の中で1番占める色(天井や壁や床の色)
●アソートカラー :空間の中で2番目に占める面積が多い色(テーブルやソファ、ラグやカーテンなど)
●アクセントカラー :空間に変化や遊びを入れる色(壁面装飾やクッションなど小物)
4.オールシーズンで使えるものを選ぶ
宇都:1日中過ごしたいお部屋をつくるために、部屋の気温や季節感は一定に保っておきたいと思っていて、 家具以外の装飾はなるべくオールシーズンで使えるものを選んでいます。例えば、ラグは毛足が短く通年使える素材のものを使っています。通年使えるので、収納する手間や場所を確保する必要がないということもメリットですね。
5."好き"を大切にして長く使う
宇都:1度好きになったものは、愛着を持ってずっと大事にしています。私自身“好き”に波があって、入社した当初はヴィンテージっぽいKnot antiquesの家具が好きだったんですけど、 家具に触れていくうちにナチュラル系のEasy Lifeの家具もいいなぁと思うようになったり…その時々で“好き"が更新されていくんです。だけど、以前好きになったものに飽きてしまうということはなく、 私の中の“好き"のトレンドは巡っているんです。なので、お部屋をつくるときはテイストが違う家具や雑貨でも自分なりにミックス(共存)させて楽しんでいます。 そうしていくと、新しい発見があったりして、案外居心地の良い空間になっていくんですよ。自分が好きなテイストが変わったからと言って、ただ単純に手放すという選択ではなくて、 今あるものとMIXすることでより愛着を持って永く大切にしています。
―テイストが違う家具でMIXするのは難しそうですね。今回のコーディネートはどのように考えたのでしょうか?
宇都:テーマにあるミッドセンチュリーデザインの家具をメインにしています。特にチェアですね。 次に北欧テイストの家具が多いのですが、北欧デザインの名作の数々も20世紀半ばのモノが多く、ミッドセンチュリー期と共通するため選んでいます。 ソファは単純に好きという理由だけで選びましたが、図のようにヴィンテージテイストとの相性も良いので、かけ合わせることで自分だけのオリジナリティを出すようにコーディネートしました。
―宇都さんが偏愛する椅子たち
実際に自宅で愛用している椅子の写真を撮ってきてもらいました。 1LDKロフト付きでダイニングテーブルがないのに椅子が7脚もあるそうです。 ついついデザイン性が高い椅子を集めてしまうのは、家具屋あるあるかもしれませんね。
STYLE CRASHって?
働くスタッフ1人にフォーカスを当て、その人が考える憧れの部屋のコーディネートをクラッシュの家具を使って表現する企画です。コーディネートの背景には、その人の人物像(ライフスタイル・好きなもの・大事にしていることなど)が含まれています。型にはまらず自由にコーディネートすることで生まれる新しいスタイルを提案します。
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