私の住みたい部屋づくり vol.6
STYLE CRASHって?
働くスタッフ1人にフォーカスを当て、その人が考える憧れの部屋のコーディネートをクラッシュの家具を使って表現する企画です。コーディネートの背景には、その人の人物像(ライフスタイル・好きなもの・大事にしていることなど)が含まれています。型にはまらず自由にコーディネートすることで生まれる新しいスタイルを提案します。
HANDI CRAFT
第6回目は、CRASH GATEでセールスマネージャーとして店舗の運営や企画、商品開発等を行っている喜多さん。民藝品など手仕事感のあるモノや昔からあるデザインが好きな彼の部屋が、どんなお部屋になっているのかお話を伺っていきましょう。
※民藝品(民芸品):民衆の工芸品の略語
―なぜ今回のテーマ「フォーククラフト」にしたのですか?
喜多:今回、「和」と「洋」をまぜたテイストの部屋にしたかったのが1番にありました。クラッシュゲートの商品って、どっちかというとヨーロッパのヴィンテージの雰囲気が多いと思いますが、意外にも「和」のテイストにも合いますよ!っていう、今までにない提案の幅を見てもらいたかったんです。ガラクキャビネットのような水引箪笥が好きで、集めている焼き物や置物などの民藝品がすごく相性がいいなあと思ったのでそれを中心にコーディネートを考えました。
― 民藝にはまったきっかけとは?
喜多:義父母が陶器が好きで一緒に陶器市に行ったり、見たりしているうちにだんだんと好きになっていったってこともあります。生活雑貨から洋服まで扱っている某ブランドの「和」と「北欧」を混ぜてるレーベルがあるんですが、それがめちゃくちゃカッコよくて!そのデザイナーさんの家に多くの民芸品が飾ってあったりして…。それこそ部屋に凧が飾ってあったりとかするんですけど、そのお店が好きで通っているうちに民藝好きが加速してしまったのかもしれません。「和」と「北欧」って今でこそ相性が良いって言われていて、和室に北欧の家具があるっていうコーディネートを色んな所で見るんですが、最初にミックスしようと思った某ブランドはすごいなと。
―家具選びやコーディネートのポイントはありますか?
喜多:家具選びに関しては、ガラクキャビネットは最初に決まっていました。次に何を合わせようかなと考えた時に、ヴィンテージ要素のあるレムチェアをどうしても入れたかった。( ※レムチェアは現在は素材を変えてシャドウとして展開中)レムチェアの籠目網に織られた籐などが民藝的要素も含んでいるので、今回のテーマにも合うなと。民藝要素も入れるけど、新しいモノもミックスさせたいという思いもあったので、新材のデンダイニングテーブルや石天板のサイドテーブルなど色々な素材を使ったアイテムをミックスさせてみました。
― 住んでる人のイメージなどありますか?
喜多:うーん、どうですかね~。ファミリーって感じはしないかな…。このストイックな感じだとディンクス*ですかね。年代的には、30~40代で子供がいない夫婦、あとは自分の好きなものにお金を使える男性のイメージです。
*ディンクスとは、共働きで意識的に子供を作らない、持たない夫婦。またはその生活感を指す。
― 見て欲しいポイントはありますか?
喜多:ちょっと土臭い空間の中で、「ゴールド」が結構効いているのもポイント。「ゴールド」って単色で見ると、すごくパンチがあるんだけど、照明のゴールドだったりと、こうやってコーディネートに混ぜるとそんなことはなく、すごく綺麗に見えた。また、床が真っ白なのもポイントですね。綺麗な空間にちょっと古びたものを置く事で、すごく家具が引き立ってみえる。このボリュームの少なさ、そして緊張感の有る感じがすごくいいですね。あと、プラスチックの安っぽい感じが入っていても面白かったのかな?とは思いますね。水色や黄色の発色の良いプラスチックが入っていてもアクセントになって良かったかなと。
― 特にお気に入りの物はありますか?
喜多:一番のお気に入りっていうのはないけど、全部買った場所はバラバラです。旅先や出張先で行ったお店で買ったりと…特に統一感を持って買おうと思っている訳ではなく、その時その時でいいなと思ったものを買い集めていますね。結果、まとまって見える感じが自分の中でカッコイイと思っています。
今回強いて選ぶとするならば、部屋のアクセントにもなっている「鯉のぼりのアートフレーム(富山の伝統工芸である八尾型染和紙)」とか。江戸時代から続く型染の技法で1枚1枚手作業で染めていて、手仕事感がある”伝統的な美”をこうやって部屋に飾るのが気に入っています。ストイックにテーマや統一感をもって部屋づくりをするよりも、その時その時にいいなと思った物を買い集めて結果まとまって見える部屋にとても惹かれます。
コーディネートの裏話
撮影の際こだわりの私物を沢山もってきてくれた喜多さん。オシャレなフレームだと思い、中の絵を覗くとまさかのドラえもんが!!ドラえもん展で買ってきた原画のポストカードを自分で木のフレームに入れたらしく、喜多さんらしい遊び心が詰まっていました。