クラッシュのブランドの中でも、Knot antiquesは主に古材とアイアンを使用した、個性豊かなヴィンテージスタイル。クラッシュで取り扱っている古材について紹介したいと思います。
古材とは?
クラッシュの家具に使用している古材は、主に古民家解体した際に出てくる梁や柱建材、床材や門が基になっています。 築数十年から百年ほど経っている古民家は、再開発が進む中国の土地にて取り壊しが行われています。
一般的には建築建材として取り扱われるものですが、数十年と言う時を経た、他では表現することが出来ない独特の風合いを持っています。
伝統建築で使われていた木材の為、独特のパーツ痕や塗装痕が残っている物もあり表情の豊かさは古材の最大の特徴です。 写真は一部の例ですが、パーツ痕や塗装の残った部分です。
古材の種類
私たちの取り扱う古材は主に、杉古材・パイン古材・ニレ古材の3種類です。
物のどの部分に使用していたかで材種や雰囲気も大きく異なり、一概にどの場所に使用されていたとは言えませんが、それぞれ使用されていた場所に傾向があります。
杉古材
柱材/壁材/床材として使われていたものが多く、古材の中でも表情差が少ない木材です。
パイン古材と表情が近いため製品によっては土台の材として一緒に使われることもあります。
パイン古材
柱材・梁材・扉材として使われていたものが多く、塗装痕や釘痕があるものから表情の強弱が少ないものまで様々です。
杉古材と表情が近いため製品によっては、より無骨に表現したいところに表情が良く出ているパイン古材をしようして強弱をつけてアンティーク感を演出している場合もあります。
ニレ古材
梁材・扉材として使われていたものが多く、塗装痕や釘痕など建築材の時の表情が特に色濃く出るものが多いです。
またニレ材の特性上、経年変化による道管の収縮が起こりやすく、無骨に隆起こした木の表情が特徴です。
製造工程
製造工程は手作業が中心
製造工程も一般的な新材加工の工程より複雑です。
初めに柱や扉など解体材をサイズごとに分類し、全て手作業でパーツごとに分解していきます。
分解するときに釘や汚れの補修を行います。
その後乾燥と製材を行い、初めて家具に使える材料となります。
家具を作る際も微妙な凹凸など、古材ならではの表情が影響する為、機械的な作業ではなく職人の手仕事による工程も多いのも特徴の1つです。
ひと手間もふた手間も人の手をかけられて作られている為、古材にしか出せない表情や雰囲気・質感を大切にしています。
メンテナンス方法
古材家具を使用するメリットは時代のつながりを感じながらかっこいいヴィンテージスタイルのお部屋を作ることが出来ます。 デメリットとしては、日常生活を送るうえでささくれや輪じみ、割れなど気になることが出てくる点だと思います。 ここでは簡単なメンテナンス(お手入れ方法)をご紹介したいと思います。
メンテナンスオイル・ワックスとは?
今回はCRASHの木製品のメンテナンス用に、オリジナル開発させたメンテナンスキットをご紹介します。。オイルは軽い着色と補修用でシミなどを目立ちにくくしてくれます。ワックスはツヤ出しや水はじきを良くしてくれる効果がある為表面を保護してくれます。 それぞれカラーは2色ご用意してます。ライトオーク色はWF-1や古材シリーズにおすすめです。ダークオーク色はWF-2シリーズにおすすめです。
輪じみ、水滴跡、やや軽い傷や汚れ、ささくれの補修
① 紙やすりやスチールウールで木目に沿って一定方向に研磨する。② ムラにならない様にウエス(Tシャツ生地のような布)にオイルを染み込ませて、木部全体にオイルを塗る。
③ 軽くウエスで乾拭きをする。
④ ウエスにワックスを少量付けて、ウエス全体に広げた後木部全体にワックスを塗る。
⑤ 5分程度乾かした後、新しいウエスで乾拭きをして完了。